常に退職希望者が先を争っている会社で確実に辞めるための作戦

さて、本気で退職を決意したものの、
この会社を辞めるには大きなハードルがありました。

それは、営業所の所長(女性)の方針で、
退職は1グループで1か月に一人まで、と、
リーダー達(全員女性)に、キツく言い渡されていたことです。

仕事が精神的にきついので、
すぐに辞めたいと思っている人たちは、
50名(全員女性)の中の9割だと思います。

その人達がそのまま辞めてしまうと、
業務が立ち行かなくなるので、
所長は所長なりに考えたのだと思います。

けれど、結果的にそれは、
辞めたいと思っている人同士の衝突を生み、
その話題になると、グループの空気がいつも緊張しました。

辞めるためには、他人を裏切ったり出し抜いたり、
辞めたい人たちの争いに勝たなくてはいけないのです。

私が退職を決意した時点でも、
すでに「もう嫌だ。今すぐにでも辞めたい」と明言して、
お互いに微妙な空気になっている同僚たちは、
グループ(12人)の中で3人居ました。

この会社で、「辞めたい」というと、
リーダー達が、寄ってたかって強く慰留をします。
その3人は、すでに何度も慰留されている人達なのです。

この状態で、私が「辞めたい」と言ったら、
グループはまた不穏なムードになるでしょう。

ふと、私は名案を思い付きました。

誰もが我先に「辞めたい」と思うから、
いがみ合いになるのです。
ならば、先陣争いをやめればいいのです。

私は「辞めたい」と周囲に明言している人たちを集めて、
「実は私も辞めたいと思っている」と告げたうえで、
「全員が確実に辞めるために、ここで順番を決めない?」
と、提案しました。
”一か月に一人”の退職ルールを逆手にとって、
私を含めた4人で、退職月を内々に決めてしまうのです。

もしここで私を含めた4人がそれをグループ内で宣言したら、
4か月先までは、誰も辞めることができなくなります。
これは、言ったもの勝ちだと思ったんですよね。

私が確実にこの会社を辞めるためには、
今の3人に退職の優先順位を譲って、
最後に自分が辞めるのがベストと思いました。

他の3人は、私の「自分は一番最後でいい」
という言葉に安心したのか、
穏やかな雰囲気になり、
私の提案に賛同してくれて、
順番は思ったよりもスムーズに決まりました。

7月・・・あっこちゃん
8月・・・いくちゃん
9月・・・大友さん
10月・・・私、  です。

リーダーには内緒で、
私達はそんな話し合いをし、
グループのみんなにも、
ひそかにその予定を告げて協力を仰ぎました。

中には「やられた」と思った人もいたかもしれませんが、
こういうことは、知恵が回るほうが勝ちですよ。

人間は、期限が定まると我慢ができるものです。
以後は誰も仕事に対して文句を言わなくなりました。

そして、私達は、まんまと、その計画通りに、
一か月に一人ずつ、退職していきました。

 

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