町役場の採用担当者の毎年の苦悩とは

先週、ある町役場の人事担当の方とお話をしました。

町役場の採用担当者の毎年の悩みは、
「町が小さいゆえに、応募者がどこ家の子供か全部わかってしまい、
あまりいい家庭の子供じゃないと、毎回、苦悩すること」だそうです。

この担当者さんは、教育に熱意のあるいい方なので、
「うちの職場で成長することを、本人も親も願っているのだろう」
という背景を、求人へのエントリーにひしひしと感じ、
その思いに応えたい気持ちが高まる一方で、
「採用してもロクなことはないから、あの家の子供だけはやめておけ」
という周囲の声も強く、毎年のように悩ましい気持ちに陥るとのこと。

なるほどね、小さい町の役場の人じゃないと、
決して知り得ない悩みですね。

別な市町村との関わりですが、お役所の中でも、
地域振興に関わる部門の方達は、
一般的に思われている以上に、地域をよくご存知です。

「その話なら、どこそこにこういう人がいるからコラボしてみたら?」
という話がパパッと瞬時に出てくることなんて、本当にザラで、
こちらのほうが、びっくりしてしまいます。

何も知らない住民の方達は、お役所と聞くとすぐに、
ありがちでステレオタイプのネガティブなイメージにとらわれて、
無条件に嫌悪したり、批判的だったりしますが、
自分はこの人(町の人達)にいったい何ができるんだろう、と、
常に真剣に考えている人もいらっしゃるということです。
(もちろん、逆もありますが)

・・・・・・

で、そのときは、どうするんですか?

私は役場の人に聞きました。

「たいていは採用しない。
でも、自分が『イケる!』と感じるときは、
強行突破するときもある」とのことでした。

「で、失敗してさぁ、あとで皆から白い目で見られるんだよなぁ」(笑)

「こればっかりは、永遠のテーマだね。」

この方は、もうすぐ還暦なので、退職間近です。
個人的に、この人がいるから役場が成り立っている、と思える人なので、
本当に、辞めてほしくないな。もったいないさ。

お仕事で関わるとよくわかりますが、
公的機関や公共施設・サービスは、
デキる人とデキない人の差が、民間よりもかなり激しいです。
(淘汰されるということがないからだと思います)

その「デキない人」たちが、きっとクレームをつくるんだろうな。
役職者でも、そういう人は一杯います。

今回は人材育成の打ち合わせでしたが、
その人事担当者の目下の悩みは新人育成ではなく、
「デキない上司(部下がいる役職者)をどうするか?」
なのだそうです。

わかるね、それも。おおいにわかります。

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